島根県にある出雲地方では、ある時期に全国の神様がお集まりになります。
旧暦の10月、全国では通常『神無月』と呼ばれますが、出雲の国だけは『神在月(かみありつき)』と呼ばれます。
出雲大社に八百万の神が集まっる月が、毎年あるんです!
この期間には出雲大社に行かなきゃ損ですよ! それは、・・・
神在月って何月?(2022年)
旧暦の10月のことで、現在のカレンダーで11月中旬〜12月中旬頃を神在月と呼びます。
毎年日にちが違いますが、2022年の場合は旧暦の10月1日が、10月25日(火)から始まり
旧暦の10月の最終日は10月30日になるので、新暦では11月23日(祝.水)になります。
したがって、2022年の旧暦での神在月(旧暦10月)は、2022年10月25日~11月23日
全国の神様は11月3日(祝.木)に、出雲大社の西方1kmにある稲佐の浜に集って来られます(旧暦10月10日)。
翌日の11月4日から11月9日までの1週間は出雲大社で過ごされ、神在祭が行われています。
そして、11月10日に斐川町の万九千神社より神々はそれぞれの国へ還られるといいます。
2021年 神在月
2021年の旧暦での神在月(旧暦10月)は、2021年11月5日~12月3日
全国の神様は11月14日(日)に、稲佐の浜に集って来られました。
神在月に神様は集まって何をするの(神議り)
全国からお集まりになった八百万(やおよろず)の神は、神議り(かみはかり)と言われる会議をされます。
出雲大社の境内の中の建物でされるのではなくて、出雲大社から西方約1kmにある上宮(かみのみや)という建物で行われます。
神議りってどんな会議をするのでしょうか?
男女の縁もそうですが、その他の色々な”縁”を結ぶことや、農業、酒造りについて相談する会議です。
子宝の縁、仕事やお金の縁、お客様との縁、など様々なご縁を結ぶための会議なので、神在月には出雲大社へ参拝しないともったいないかも知れませんね。
【 全国の神様が情報交換する場所 】
出雲大社に参ってお願いされる御縁だけでなく、集まられた神様が普段いらっしゃる神社に参拝に来る人たちの御縁も結んであげようしてくださいます。
この一年お参りに来た人の願いや名簿を持って出雲に集まり、情報交換をして、どのようなご縁を結びつけるかを決めていかれる訳です。
今年は、どんな縁結びになるのか楽しみです!
神様はどこに宿泊される
出雲の地にお集まりになった神様は、どこに宿泊されるのでしょうか?
もちろん、出雲大社境内の宿舎に宿泊されます。
神々の宿泊の際に使われる建物が『十九社(じゅうくしゃ)』です。
出雲大社本殿を真ん中にしてその西側と東側に1棟ずつ、南北に伸びる形で十九社が建っています。
出雲大社よりも東の地域の神社に祀られている神様は東の十九社に、出雲大社より西の地域の神社に祀られている神様は西の十九社に滞在されることになっています。
神在月 ご利益(効果)
【 十九社の扉が開かれるのは、この期間だけ 】
神在月の神在祭の期間だけ、十九社の扉が一斉に開かれます。
神在祭の期間中が十九社の扉が開けられている状態を見ることのできる貴重な時期なので、1度はこの時期に参拝しましょう。
神在祭の開催中は、出雲大社が全国のそれぞれの神々が祀られている神社ともつながっていることから、普段以上にご利益を得やすいとも言われています。
神在祭・神迎え祭
【紹介記事】 出雲大社「神在祭・神迎え祭」の情報をこちらにまとめました。
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https://kurashi-karu.com/izumotaisya-kamiarisai/
車で行くと渋滞に巻き込まれるかも
かつては神々の会議の邪魔にならぬよう、歌や踊りと音楽などはもちろん控え、爪や髪を切ることすらも控えて、心静かに暮らしたものです。
今では、日本各地の神々が出雲大社にお集まりになるので、そのご利益にあやかろうと毎年『神在月』の出雲大社には大勢の人々が押し寄せるようになりました。
例年、神在月の11月は1ヶ月間で60万を超える参拝者が集まります。
近くの駐車場はなかなか停めることができませんし、時間帯によってかなり渋滞します。
この時期は、参拝客が多く集まるため、周辺のホテルは満室状態になります。
まとめ
色々なご縁を授かりたいと思って、縁結びの神様の出雲大社に来るなら、神在月の神在祭の期間中に来るのがベストです。
神在祭の期間は、全国から八百万の神様がお集まりになっていらっしゃるし、全国の神社ともつながっている期間なのです。